不眠は低血糖が原因でなってしまう?低血糖を予防・改善する方法は?
不眠と血糖値には深い関係があり、低血糖状態になってしまうと不眠が悪化してしまうことがあるようです。
そんな不眠症の原因になる低血糖を予防・改善するためには、食べ方や食べ物を見直しが必要になってくるのです。
ここでは不眠と低血糖の関係性と不眠の原因になってしまう低血糖を予防・改善する食事の食べ方や食べ物について詳しく紹介していきます!
低血糖とはいったい何?
血糖値と聞くと「高くなることで糖尿病になるリスクがある」と思われていますし、実際に血糖値が高くなることで糖尿病になってしまう方も増加しています。
しかしながら、一方では血糖値が急激に下がってしまうことによる低血糖によって、不眠やめまい、頭痛、手足の震え、脱力感、感情のコントロールができないなどの症状があらわれる恐れもあるのです。
これらの中でも低血糖が原因で不眠を訴える方は意外に多く、低血糖状態が続くことで不眠の症状がさらに悪化してしまうということもあるのようなので、要注意なのです。
低血糖状態とは、血糖値の急な上昇や下降によって心身ともにいろいろな支障をきたす状態のことです。低血糖状態になってしまうと、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されて、交感神経が優位な状態になるので、リラックスすることができずに不眠などの症状があらわれるのです。
低血糖による不眠症の症状
体が低血糖状態になってしまうと不眠を引き起こす原因になるのですが、これは交感神経が優位な状態になってしまい自律神経のバランスが乱れてしまうことが要因で起こる症状です。ですから、寝る前には最低限の糖分を摂取することが大切で、適度な糖分を摂取することができれば、不眠の症状はかなり改善されるのです。
不眠症で朝早くに目が覚めてしまうという方も多いと思うのですが、これは朝4時頃は血糖値が下がる時間帯で、低血糖の場合は血糖値が下がってアドレナリンが分泌されるために目が覚めてしまうものと考えられています。
不眠の原因になる低血糖を予防・改善するための食事の食べ方とは?
・食べ過ぎをやめて1回の食事量を減らして、食事の回数を増やして食後3時間ごとに間食を摂るようにしましょう。(間食例:豆乳やナッツ類、甘くない炭水化物など)
・食物繊維はブドウ糖が腸で吸収されるときに、ブドウ糖の吸収を穏やかにする働きがあるので、ご飯やパンなどの炭水化物を食べる前には食物繊維を摂ることをおススメします。
・たんぱく質は胃の消化酵素の分泌を促す働きがあるので、炭水化物の前に摂るようにしましょう。
・落ち着いた雰囲気の中でゆっくり食事をするようにしましょう。よく噛んで食べることは消化液の分泌を促し、ブドウ糖の急な吸収を抑えてくれるので、満腹中枢を刺激して、食べ過ぎを防ぐことができます。
・アルコールはカルシウムやマグネシウム、亜鉛などインスリンの分泌に必要な栄養素を尿中に排泄しやすくしてしまうので、できるだけ控えるようにしましょう。
・低血糖を予防するため、食事の間は長くしないようにしましょう。午前中に1~2回、午後に2~3回軽い食事を取るようして、寝る1時間前にも軽食を摂ることで低血糖状態にならないようにすることで不眠を予防できるでしょう。
・セロトニンやナイアシンを合成するのに必要なトリプトファン(不眠に効果的)の多い食材を食事や間食に取り入れるようにしましょう。トリプトファンを多く含む食材は、牛・豚・鶏 のレバー、小麦胚芽、牛乳、チーズ、バナナ、大豆、アーモンド、かつお、まぐろなどです。
⇒不眠にはトリプトファンなどのアミノ酸が効果抜群ってホント!?不眠の原因とは?
低血糖を予防・改善するための食べ物とは?
・新鮮な食材を食べるようにして、不足しがちなビタミンやミネラルを補いましょう。レトルトや冷凍、インスタント食品の食べ過ぎは控えて、生野菜や味噌など酵素が多く含まれる食材を食べるようにしましょう。
・玄米、胚芽米、全粒粉の小麦粉など未精製の穀物を食べることでブドウ糖の吸収は緩やかになり、ビタミン・ミネラルも摂取することができます。麦などを入れることもブドウ糖の吸収を遅くするのに効果的です。また、白砂糖は避けて必要な場合は黒砂糖や粗糖を使うようにしましょう。
・粗製糖、粗製塩、昆布、煮干など天然の調味料を使うようにして、人工甘味料や香料、色素、化学調味料などはなるべく避けるようにしましょう。
・食べ物の調理法は、無水調理がおススメで、さらに生の状態で食べることができれば、酵素を多く摂取することができるので、ビタミンやミネラルも損なわれません。
・穀物、ナッツ類はビタミンB群、ビタミンE、ミネラルを多く含んでいるので積極的に摂るようにしましょう。これらの食材は体の中での糖代謝を含む化学反応をスムーズにしてくれます。
チョコレート、紅茶、コーヒー、コーラなどジュース類やカフェインを含んだものは
血糖値を上昇しやすくしてしまうので、どうしてもこれらのものを飲みたい場合は
ノンカフェインを選ぶようにしましょう。
まとめ
最後になりますが、不眠は低血糖が原因になってしまうことがあるようなので、ここで紹介した低血糖を予防・改善する食べ方や食べ物のできるものを意識して普段の食生活の中に取り入れるようにしましょう。
そうすると、低血糖状態がおさまってきて、少しずつ不眠の症状が改善されてくると思うのでぜひ一度試してみてください。