風疹と手足口病の違いや症状、治療法は?
お子さんが、保育園や幼稚園に通いはじめると、
必ずといっていいほど、この二つの病気にかかってきますね。
そこで今回は、その風疹と手足口病について調べてみました。
どちらの病気も圧倒的にお子さんに流行る病気です。
手足口病とは
手足口病(てあしくちびょう)は、
今、東京から関東地方にかけて流行の兆しにあります。
さて、少し詳しく説明していきましょう。
流行期
もともとは春から秋(4~9月)に多くなっています。
ただ、ここ数年は冬にも流行った事例があります。
かかりやすい年齢
0歳児~4歳時に多発しています。
しかし、成人でもかかる事もあります。
ウイルスにより発症します。
体内でのウイルスの動き
口⇒喉と腸で繁殖⇒血液に入り込んで増殖⇒症状
症状
潜伏期は3~7日です。
3人に1人が38度の発熱を1~3日間続きます。
特徴である発疹は、手のひら、足の裏によくできます。
口内炎ができます。
治療
これといった治療はなし。
風疹とは?
風疹の原因
風疹ウイルスが飛沫感染(ひまつかんせん)します。
鼻やのどにいるウイルスが咳やくしゃみのしぶきで人にうつるといわれています。
ウイルスという点では手足口病と同じです。
かかりやすい年齢
母親からもらった免疫体(めんえきたい)があるので、
生後6か月ごろまでは、かかりにくいです。
3才~10才の子供に多いですが、
この時期の感染をまぬがれると成人になってもかかります。
流行期
春~夏にかけて多いのですが、違う時期に大流行する時もあります。
しかし現在、九州、関西、首都圏中心に本州中心で感染が拡大しています。
症状
風疹ウイルスの潜伏期間は、主に16日~18日です。
人に感染する期間は、発疹が出る7日前から発疹が出た後5日間くらいです。
発疹がでている時が一番うつりやすいといわれています。
2~3日の発熱と同時に発疹。
発疹はあざやかな赤い色で顔から首、体、手足のように全身に広がりますが、
3日前後で消えます。
耳の後や首のリンパ節が腫れ、触るとグリグリした感じがわかります。
治療
風疹を治す薬はないのが現状です。
対症療法(表面的症状の緩和を目的にするもの)が基本となります。
熱には解熱剤。関節に腫れがでたら消炎剤を使います。
怖い大人の風疹
大人が風疹に罹ると、発熱や発疹の期間が子供に比べて長いのです。
関節痛がひどくなります。
脳炎、血小板減少性紫斑病、
容血性貧血など重篤な合併症を起こすこともあります。
今、大人の風疹が増えています。
それは1977年から行われていた予防接種は女子中学生が対象だったのです。
1995年からは男子にも接種するようになりました。
その理由で今現在30代後半以上の男性は抗体を持っていない人が多いと思います。
怖い妊娠初期の風疹
妊婦さんが、妊娠初期に風疹にかかると、
先天性風疹症候群(せんていせいふうしんしょうこうぐん)といって、
産れてくる赤ちゃんに、心臓、視覚、聴覚などに障害がでることがあります。
予防法・対処法
風疹は効果的な治療方法がないので、
ワクチンをきちんと受ける時期に受けることが大切です。
日常では、通常のウイルス性の風邪などと一緒で、
うがい・手洗いをこまめにすることが大事になってきます。
外出時のマスクは有効です。
潜伏期間も考えて家族全員で予防しましょう。
子供がマスクを嫌がるときは、柄がついたものを買ってあげると
喜んでつけてくれるようになる場合もあります。
手足口病と風疹
風疹もウイルス感染なので予防法は同じですので、
個々人が注意していきましょうね。
どちらも、だいたいお子さんに流行る病気ですが、
たまに大人にも感染します。
風疹と手足口病の違いというと、
手足口病は特に予防接種があるわけではなく、
かかっても特に治療することもなく経過観察なのですが、
風疹は予防接種が大変に大切です。
また、風疹にかかると対症療法ですが、治療をします。
風疹は大人がかかると症状が重く、
妊婦が罹ると先天性障害を持った赤ちゃんが生まれてくることがあります。