百日咳で肋骨が折れるって本当!?
百日咳は、激しい咳が長く続くことからその病名がつけられました。
百日咳による咳は体に負担を与え、
肋骨が折れたり失神をしたりといった症状に発展する場合もあるようです。
まだ骨が成長しておらず耐久性が低い子供は特に注意が必要です。
そんな百日咳を治す薬や対策方法はあるのでしょうか?
今回はそんな百日咳についてご紹介していきたいと思います。
百日咳とは?
百日咳とは呼吸器感染症の一種で、
痙攣性の咳発作を特徴とする病気です。
WHOの発表では、
百日咳の患者は年間2000万から4000万人いるとされており、死亡数は約20万から40万人。
つまり、百日咳の患者の100人に1人が亡くなっている計算になり、
とても死亡率が低い病気であるとはいえないのが現状です。
この病気は年齢を問わず、
大人から子供までかかってしまう可能性があるのも特徴的です。
百日咳の症状は?
百日咳の症状は大人と子供で異なります。
大人の場合
発症から回復まで約3ヶ月かかります。
初期の段階では咳ではなく、微熱や倦怠感が続くので
百日咳と気づくのは発症してしばらくしてからの場合が多いようです。
回復期を過ぎても咳が止まらない場合が多く、
一年以上も咳だけでなく微熱や倦怠感のような症状が持続します。
子供の場合
大人と同じく、回復期までの時間は約3ヶ月です。
咳は夜に発作が起きやすく、平均は24時間で15回程度です。
また、発作時に尿失禁や肋骨骨折が合併して起こる場合もあります。
子供の場合はまだ骨が弱く折れやすいので注意が必要ですね。
百日咳の治療方法は?
百日咳になってしまった場合は、
咳の発作を誘発させない環境に気をつけなければいけません。
室温は20℃以上で高い湿度を保ち、
タバコや煙を吸うのは避けるようにしましょう。
咳止めの薬は百日咳に効果がないので、
医師に処方された薬で完治を目指しましょう。
間違っても市販の薬で自力で治そうとするのはおやめ下さい。
百日咳は早めにきちんと治療すればちゃんと治りますが、
適切な治療をほどこさなければ重篤になる可能性が格段に高くなります。
百日咳は咳だけではなく、
肋骨の骨折などの合併症を引き起こしやすいので注意してください。
現在はワクチンにより百日咳を予防をすることはできます。
しかしこれは子供が対象のもので、
大人が対象のワクチン予防は行われていないようです。
百日咳はうつる?
百日咳は非常に感染力が強い病気です。
学校ではやってしまい学級閉鎖の原因のなることは度々あります。
なので、職場や学校、家族の中で百日咳にかかった人がいて
微熱や倦怠感を感じるようであればすぐに病院に行かれることをオススメします。
上記したように、百日咳は早期対応をすれば
症状を軽い段階で抑えることができます。
逆に遅くまで気づかずに適切な対処ができなかった場合には
症状の悪化が著しくなります。
もし百日咳にかかってしまったときは、
マスクで他の人への感染を防ぐよう心がけて下さい。
子供がマスクを嫌がるときは柄付きなどを買ってあげると
喜んでつけてくれる場合もあります。
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ちなみに百日咳は出席停止の扱いをされるので、
もしなってしまった場合には学校に連絡し出席停止に手続きを進めることができます。
まとめ
今回は百日咳の症状や対策についてご紹介しましたがいかがでしたか?
あらゆる病気の中でも呼吸器系の病気というのは特に辛いものです。
夜に咳の発作が出たら熟睡することもままならず、
生活リズムを狂わせてしまう可能性もあります。
また、咳というのは体に負担をかける運動になるので
合併症を起こす可能性もあり、たいへん危険です。
(特に子供の場合は骨折の危険性が高い)
感染力も高いので、
自分だけでなく周りの人にも迷惑をかけてしまうかもしれません。
もしあなたが百日咳にかかってしまった場合には、
適切な対応で症状を最低限にとどめ、
周りの人のためにもマスクの着用を欠かさないことを心がけて下さい。