乾燥肌と腎臓は関係しているってホント!?対策は?
「かゆい、かゆい!」気が付けばいつもポリポリと掻いている始末。
これって冬場なんかの乾燥した時期のせいだよね?
安易にそんな事を思っているアナタは危険ですよ!
実は乾燥肌には腎臓が大きく関係しているのをご存知でしょうか?
乾燥肌ってどんな肌?
乾燥肌とは皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質などの減少などにより角質の水分含有量が低下した状態の事を言います。
皮膚の水分は汗をかくことによる発汗や呼気などから起こる不感蒸泄によって減少し、逆に大気中の水分や体内の内側の水分により供給されます。
皮膚の保湿に関しては皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質などによって保たれています。
皮膚は通常、皮脂が形成する皮脂膜、天然保湿因子、セラミドなどからなる角質細胞間脂質の3つの物質がバリアを作り、紫外線などの外部刺激やアレルゲンなどから皮膚を守り、肌内部の水分が蒸発しにくい仕組みを作り出しているのですが、バリアの機能を壊してしまう原因により乾燥肌になってしまうのです。
乾燥肌の原因は?
乾燥肌になりやすい原因のひとつには皮脂量の低下があります。
皮脂膜となる為の皮脂の分泌量が低下すると外部からの刺激がダイレクトに角質層に伝わりやすくなります。
皮脂は皮脂腺から一日に約1〜2g分泌されるのですが、この量は環境や体質によって変わります。この皮脂の分泌を促すものとして男性ホルモンがありますが、このホルモンが少ない小児や老人の方は必然的に皮脂量が少なくなります。
そして分泌量の一番多い年代は男性では30代でピークを迎えて、その後は減少していきます。また血行不良などで新陳代謝が低下すると皮脂の分泌量も比例して減少します。なお、身体の中でも皮脂腺の分布には違いがあり目元や口元は皮脂腺の数が少なくなっています。
次の原因としては角質細胞間脂質の減少です。
角質細胞間脂質とは角質細胞を繋ぎ合わせる役割で角質細胞をレンガに例えるとその間でセメントの役割をしているのが角質細胞間脂質です。このセメントが減少してしまうと皮膚のバリア機能が低下します。
その他にも天然保湿因子の低下があります。角質細胞内に存在する天然保湿因子はアミノ酸、乳酸、尿素、クエン酸塩などから形成され、水分を抱え込む性質を持っています。この天然保湿因子によって細胞内の水分量は一定に保たれるのです。この天然保湿因子は加齢、睡眠不足、ストレスなどによって低下してしまいます。
乾燥肌と腎臓の関係とは?
乾燥肌と重要な関係にある器官としては腎臓があります。
腎臓の働きは身体の水分量をコントロールすることで、その腎臓の機能が低下すると身体が水分不足になったり逆にムクミやすくなったりするのです。
季節の変わり目に軽い気持ちで乾燥肌と侮っていたのになかなか治らない。その乾燥肌の原因は意外にも腎臓にあるのです。その腎臓の機能を低下させる原因の一つとして飲み物が挙げられます。口に入れてから吸収、排泄されるまでの過程で腎臓に負担をかける飲み物の代表としては皆さんがよく好んで飲まれるコーヒーが挙げられます。
コーヒーは昔から嗜好品として多くの人に慣れ親しんできましたが、コーヒーにはカフェインという物質が含まれており利尿作用がある為に多量に摂取すると身体の水分の排出量が増えて脱水症状を引き起こしやすくします。
水やスポーツ飲料以外の飲み物は水分として身体に吸収される割合も低い上に利尿作用によって身体に摂取した水分以上のものを排出してしまう為に水分補給の目的としては適していません。
腎臓は摂取した水分を濾過するので、刺激物であるコーヒーをたくさん飲めば飲むほどその分だけ腎臓は疲れてしまうのです。腎臓が疲れてしまうと身体の水分をうまくコントロール出来なくなってしまいます。
乾燥肌だけではなく身体の調子があまり良くないと言うことや、慢性的な身体の疲れ、食欲不振、情緒不安定といったこともコーヒーから引き起こされる可能性があります。
乾燥肌と腎臓への対策は?
1番単純な対策は腎臓に過度な負担をかけないと言うことです。それはコーヒーのようなカフェインを含んだものはもちろんの事ですが、コーラのような炭酸の強い刺激物やお酒やビールのようなアルコール成分を飲み過ぎないという事です。
腎臓が疲れて働きが悪くなると乾燥肌やムクミの原因になるのは間違いありません。身体にも良い水分としては朝起き始めの際の一杯の白湯と言われています。規則正しい水分摂取が腎臓への負担を和らげてくれるのです。
どうしてもコーヒーが飲みたい場合は
ノンカフェインのものを飲みましょう。
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次に大切な事は適度な運動です。水分の摂取コントロールだけではなく発汗などによる汗腺の刺激はムクミのコントロールや肌の潤いを保つ事が出来るのです。
乾燥肌は季節や気温の変化など外部からの原因もありますが、腎臓の機能による体内の水分コントロールが乾燥肌と重要な関わりがあるという事です。腎臓のような内臓は目に見えず変化がわかりにくいので、常に摂取コントロールや水分の排泄コントロールが大切です。
もちろん、乾燥肌に影響を与えるのは腎臓だけではありません。他にもまさかと思う重要な臓器が関係しているのですが、それはまた別の機会にお話したいと思います。