寝汗と布団の関係は?寝汗とはいったいどのような汗なの?
朝目が覚めると、寝汗で布団がビシャビシャになっていたという経験はありませんか?
寝汗は体質によって出る方と出にくい方がいるかも知れませんが、安眠や健康もこの寝汗と布団に関係しているのです。
ここでは寝汗とはどのような汗なのかや悪い寝汗、寝汗を伴う病気、そして寝汗と布団の対策について詳しく紹介していきます!
寝汗とはどんな汗?
寝汗とはそれほど暑くもない時に汗をかくことで、汗を出す中枢が過敏に反応して起こることです。その量は大人で一晩にコップ1〜1.5杯分の量をかくと言われています。
寝汗の仕組みは寝ている時、睡眠が深くなり視床下部にある発汗を促す体温のセットポイントが低くなり体温を下げようとして汗をかくようになるのです。健康な状態の時には汗の質もサラサラとしたものになります。逆に体調が悪い時には嫌な汗が出ます。
悪い寝汗とは?
異常な寝汗の原因で多いのはストレスだと言われています。ストレスにより自律神経が乱れると寝汗をたくさんかいたりするようになり、悪い時には高血圧症やうつ病などが疑われます。
このように寝汗の主な原因はストレスのような生活習慣からくるものや、先に病気になってから寝汗をかいてしまうというパターンがあります。他にも更年期により寝付きが悪くなったり寝汗を沢山かくようになる事があります。この他、特殊なパターンとして妊娠してから妊娠検査薬で気付く前くらいに沢山の寝汗をかくという事例もあります。
寝汗により疑う病気
寝汗が毎晩でてなかなか治らない、一晩にかく寝汗の量が半端じゃない!という場合は病気のシグナルかも知れません。
寝汗をかくと言っても人によって身体のどの部分にかきやすいかは違うと思います。人によっては体全体にかきやすいという人もいるでしょうし、上半身にだけかきやすいという人もいるでしょう。様々なケースによって疑う病気がわかってくるのです。
普段は別に汗かきというわけではないのに冬場の眠っている時に首周辺にやたらと汗をかいてしまうというような人はもしかしたら甲状腺に問題があるのかも知れません。女性に圧倒的に多いと言われる甲状腺の異常は出産後や更年期などに起こるケースがあります。
全身のホルモンバランスを司る器官で喉仏の近くにあるのが甲状腺です。この甲状腺で異常が生じてしまうとホルモンのバランスが崩れてしまい自律神経にも大きな影響を与えてしまいます。自律神経には交感神経と副交感神経と呼ばれるものがあり、この二つのバランスが崩れてしまうと汗をかく中枢の反応が過敏になってしまって冬の寝汗がひどい状態になるのです。
次に下半身の寝汗ですが、こちらも女性の方が多く、大半の原因は整理周期によるものや妊娠中などに下半身に集中して寝汗をかきやすくなります。このような時もやはりホルモンバランスが乱れやすくなっている為に起こります。
これらは女性の方が多いと書きましたが男性の場合でも甲状腺の異常やホルモンバランスの崩れという原因で寝汗が多くなることがありますので女性だけの問題ではありません。ここまでの話ではホルモンバランスが大きな要因の一つで、これが崩れると寝汗をかきやすいということがわかりましたね。
寝汗と布団対策
寝汗と聞くと真夏の暑くて寝苦しい夜にかきやすいものというイメージが強いですよね?
でも冬場の方が寝汗が酷かったという経験をお持ち方も多いのではないでしょうか?どうして冬の寒い時期に寝汗を沢山かいてしまうの?という疑問が出てきますね。
その原因の一つは寝具です。寒い時期には布団が多くなりがちです。その為、毛布や布団に邪魔をされて汗が外に放出されにくくなっているという事が考えられます。
次の原因は温まった状態で眠るということです。冬場に寒いのでお風呂にしっかりと浸かった後に身体がポカポカの状態で早めに布団に入ろうとしますね。
これらはお医者さんでも推奨するようなことなのですが、これは寝汗をかく大きな原因となるのです。案外、普通の事ですが皆さんは知らないうちに寝汗の原因を作り出していたのかもしれませんね。
ではどういった対策をすれば良いのでしょうか?答えは簡単です。
まずは日頃の外部ストレスから解放されることで自律神経への悪影響を取り除くことができます。現代社会の中で精神的ストレスを全く抱えていないという人は少ないと思いますが、これらが溜まりこまないうちに何とか解放できる方法を見つける事が大切です。このストレスを軽くすることで自律神経のバランスを良くすることが出来れば寝汗も抑えられるかもしれません。
他には食事についても大切な事があります。それは規則正しい生活リズムで食事時間を決めて、栄養バランスの取れた食事を摂ると言うことです。これらに気を付けてビタミンやタンパク質などもしっかりと摂って食生活を整えましょう。
まとめ
最後になりますが、寝汗についてと寝汗と布団の関係や対策について理解していただけましたでしょうか?
寝汗は布団の量の多さが原因でかいてしまうことがあるようなので、きちんと調整したりして快適な睡眠を得られるようにしましょう。
そして、寝汗は布団以外のことでもかいてしまう原因になるので、自分がどんな原因で寝汗をかいているのかきちんと理解したうえで適切な対策を心がけるようにしましょう!